ケミルミネッセンスアナライザー

物質は酸化すると内部に酸化物を生じます。酵素原子(O)を2つ以上持つ過酸化物が酸化過程で生じ、分解時に微弱なフォトンレベルの発光を生じると言われています。これを化学発光(CL: Chemi-luminescence)と呼びます。他の装置では測定不可能な初期の、あるいは微量な酸化度の評価が可能です。

発光メカニズム

 

 

ケミルミネッセンスアナライザーで解析する利点

他の分析装置に比べて、ケミルミネッセンスアナライザーは早い段階の劣化状態を分析できます。他の分析方法で、例えば促進劣化試験(サンプルを装置に入れて、光、熱、水を強制的に負荷)がありますがこちらでも最低1ヵ月の試験期間を要し、その間の製品開発が止まってしまいます。

評価 比較

ケミルミネッセンスアナライザーで解析すれば、早い段階で評価できるので、開発期間が短縮できます。また、実爆試験サンプルでも促進劣化と同じ期間での評価ができる可能性があります。

 

 

その他の分野への応用

食品分野 … 酸化劣化度の測定、抗酸化力の測定

生化学分野 … 生体機能評価、疾病研究、老化研究、薬剤評価、貪食作用、抗酸化研究、障害

太陽電池等、今後期待できる分野 … 結晶化度、素材評価、表面分析

 *化学発光検出は固体試料では、液体、粉末、固体などいずれの状態でも計測可能