測りたい場所へ持ち運んで、手軽に温度測定
HR・HRMシリーズは、温度センサを接続して使用するハンディタイプの温度計測器です。
製造現場での温度確認をはじめ、工程管理、品質管理、研究開発など、さまざまな場面で使用できます。
安立計器の10,000種類以上の温度センサに対応しており、表面温度や内部温度など、測定対象や用途に合わせてセンサを選択できます。
※測定には別売の温度センサが必要です。対応するセンサはHR・HRMシリーズで異なります。
HR・HRMシリーズの選び方
STEP 1 用途に合わせてHR・HRMの2シリーズから選ぶ
HR・HRMシリーズは、必要な測定精度に合わせて選択できます。
HRシリーズは、製造現場での温度確認や工程管理、品質管理、研究開発など、幅広い温度測定に対応するシリーズです。
HRMシリーズは、より高精度な温度測定を行いたい場合に適したシリーズです。専用温度センサとの組み合わせにより、センサごとの検査結果を利用した自動補正に対応します。
一般的な温度確認にはHRシリーズ、より高い精度が求められる場合にはHRMシリーズを検討し、次に必要な機能からモデルを選択します。
HRMシリーズが高精度に測定できる理由
HRMシリーズは、出荷時の検査結果を記録した専用温度センサと組み合わせることで、温度計本体がその情報を読み取り、自動で補正します。
これにより、BSM・BUM・SFMシリーズとの組み合わせでは、出荷時の組み合わせ総合許容差±0.30℃を実現しています。なお、WEMシリーズとの組み合わせでは出荷時±1.00℃です。
また、HRMシリーズは0.01℃分解能の表示に対応しており、細かな温度変化を確認できます。
計測器管理、品質管理、研究開発など、より精密な温度測定が求められる場面に適しています。
STEP 2 必要な機能に合わせてモデルを選ぶ

※画像は温度計本体です。測定には別売の温度センサを接続して使用します。
HR・HRMには複数のモデルがあり、「シンプルに温度を測りたい」「最高値・最低値も確認したい」「アラームを使用したい」「測定値を記録したい」など、必要な機能に合わせて選択できます。
| やりたいこと | HRシリーズ | HRMシリーズ |
|---|---|---|
| シンプルに温度を測りたい | HR-1100 | HRM-110E |
| 最高値・最低値なども確認したい | HR-1200 | HRM-120E |
| アラームを使用したい | HR-1300 | HRM-130E |
| 測定値を記録したい | HR-1500 | HRM-150E |
| LED表示で確認したい | HR-1400 | ― |
| アナログ出力を使用したい | HR-1301 | ― |
シンプルに温度を測るなら HR-1100 / HRM-110E
簡単な操作で温度を測定できるベーシックモデルです。
温度測定に必要な基本機能を備えており、「まずは温度を測りたい」という場合に適しています。
最高値・最低値も確認するなら HR-1200 / HRM-120E
最高値・最低値表示などの機能を備えたスタンダードモデルです。
最高値・最低値を確認したい場合の基本モデルとして適しています。
なお、HR-1300 / HRM-130E、HR-1500 / HRM-150Eも最高値・最低値表示に対応しています。
アラームを使用するなら HR-1300 / HRM-130E
アラーム機能やキャリブレーション機能を搭載した高機能モデルです。
設定した温度範囲から測定値が外れた場合に、警告したい用途に適しています。
HRシリーズでは、アナログ出力も備えたHR-1301を選択できます。
※HRM-130Eのキャリブレーション機能は、HRM専用温度センサ以外を接続した場合に使用できます。
表示の見やすさを重視するなら HR-1400
LED表示を採用した、視認性を重視したモデルです。
表示の確認しやすさを重視する場合に適しています。
測定値を記録するなら HR-1500 / HRM-150E
メモリ機能を搭載したモデルです。
測定した温度を本体に記録し、後から確認したい場合に適しています。
STEP 3 測定対象に合った温度センサを選ぶ

HR・HRMシリーズは、温度計本体に別売の温度センサを接続して使用します。
表面温度を測るのか、液体や物体内部の温度を測るのかなど、測定対象や測定方法、使用温度範囲に合わせてセンサを選択します。
HRシリーズ|さまざまな用途に対応する温度センサ
HRシリーズでは、測定対象に合わせて多様な熱電対温度センサから選択できます。
- 静止表面用(A形シリーズなど):金型や部品など、動いていない物体の表面温度測定
- 移動・回転表面用(U形シリーズなど):ローラーなど、移動・回転する物体の表面温度測定
- 内部温度用(BSシリーズなど):液体や半固形物などの内部温度測定
- 空気温度用(ATシリーズなど):空気の温度測定
- 多目的・特殊用途用(STシリーズなど):貼り付けや挟み込みなどによる温度測定
HRシリーズでは、Eタイプ・Kタイプの熱電対に対応するモデルがあり、測定温度範囲や使用するセンサに合わせて選択します。
※温度計本体の熱電対タイプと接続コネクタに適合するセンサを選ぶ必要があります。
HRMシリーズ|高精度測定に対応する専用温度センサ
HRMシリーズには、測定対象に合わせた専用温度センサが用意されています。
- BSMシリーズ:半固形物・液体一般用
- BUMシリーズ:低温用
- SFMシリーズ:被覆極細温度センサ
- WEMシリーズ:自重形温度センサ
HRMシリーズは、専用温度センサ以外との組み合わせにも対応しています。ただし、専用センサによる自動補正や組み合わせ総合許容差は、指定されたセンサとの組み合わせに適用されます。
※HR・HRMシリーズともに温度センサは別売です。
測定対象に適した温度センサが分からない場合も、使用温度や測定環境に合わせてご相談いただけます。
測定データをBluetoothで活用したい場合
測定値をBluetoothでPCなどへ送信したい場合には、Bluetooth対応のHR-2000/HR-3000シリーズがあります。
測定値をExcelなどへ入力したい場合や、アプリ・システムと連携して温度データを活用したい場合は、HR-2000/HR-3000シリーズをご確認ください。
どの温度計・センサを選べばよいか分からない場合もご相談ください
温度測定では、温度計本体だけでなく、測定対象や温度範囲、測定方法に適した温度センサを選ぶことも重要です。
「HRとHRMのどちらを選べばよいか分からない」「必要な機能が分からない」「測りたいものに適した温度センサが分からない」といった場合も、測定対象や使用条件に合わせてご相談いただけます。
概略仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 用途 | 現場測定、工程管理、品質管理、研究開発、計測器管理など |
| 熱電対 | HRシリーズ:E、K(標準仕様) HRMシリーズ:E |
| 測定範囲 | HRシリーズ:Eタイプ -200~800℃、Kタイプ -200~1370℃(1℃分解能) HRMシリーズ:-104.9~204.9℃(0.1℃分解能)、-104.99~199.99℃(0.01℃分解能) |
| 分解能 | HRシリーズ:1℃/0.1℃(測定範囲・機種による) HRMシリーズ:0.1℃/0.01℃ |
| 高精度測定 | HRMシリーズは専用温度センサの検査結果をもとに自動補正。出荷時の組み合わせ総合許容差はBSM・BUM・SFMシリーズで±0.30℃、WEMシリーズで±1.00℃ |
| 主な機能 | ホールド、最高値・最低値表示、アラーム、キャリブレーション、メモリ、LED表示、アナログ出力など ※機種による |
| 防水性能 | IPX5相当 ※HR-1100、HR-1200、HR-1400、HRM-110E、HRM-120E |
| 本体サイズ | 約82 × 166 × 36mm(突起部除く) |
| 電源 | 電池駆動/電池・AC駆動 ※機種による |
| 温度センサ | 別売。測定対象・熱電対タイプ・接続コネクタなどに合わせて選択 |
※測定範囲、分解能、機能、防水性能、電源などは機種によって異なります。詳細は各製品仕様をご確認ください。



