シリコン系太陽電池~新型太陽電池まで測定でき、
幅広い測定レンジ&高分解能を持った太陽電池評価装置

用途

太陽電池の代名詞とも言えるシリコン系太陽電池は、量産レベルにおいても性能向上と大口径化が進み高出力になる一方で、次世代の太陽電池と呼ばれる化合物系,色素増感系(湿式)太陽電池の研究開発が進み、近年クローズアップされてきました。

シリコン系太陽電池~新型太陽電池まで測定できるI-Vカーブトレーサーを開発することに成功しました。この次世代I-Vカーブトレーサー「MP-160」は新設計の電子負荷方式のもとに、超低出力セル~大出力モジュールまであらゆるご要望にお応えできる幅広い測定レンジ&高分解能を持った太陽電池評価装置です。
屋外で行われる自然太陽光下での太陽電池評価はもちろんのこと、屋内での人工光源(ソーラーシミュレーター)を用いた評価においても十分な性能を発揮します。

屋外測定においては、自動計測モードにより長期間の連続したデータが取得でき、オプションのモジュールスキャナーを接続することで、最大48モジュールまでの同時評価が可能になり、暴露劣化試験などに利用できます。屋内測定においては、電圧,電流,光量(リファレンスセルなど)の高速同時サンプリングが有効になり、ランプ光源の揺らぎ補正機能により、より高精度の測定が可能です。

概略仕様

高電圧大電流時                低電圧小電流時
入力電圧流 測定可能電流 入力電圧流 測定可能電流
300V 1A 3V 1~30mA
200V 1.5A 2V 2~30mA
100V 3A 1V 2~30mA
50V 6A 0.5V 5~30mA
30V 10A  
3V 10A
1V 10A
0.5V 10A
概略仕様
最大定格電圧・電流 300[V] (最大320V),10[A](最大11A)
最大測定容量 300[W] (最大360W)
最小測定定格 0.5[V]、5[mA]
I-V 測定レンジ 3[V]、30[V]、300[V]、0.03[A]、0.3[A]、3[A]、10[A]
測定精度・分解能 0.5%FS、1/1000FS
測定時間 0.5秒/ch、データ転送も含めると10秒以内/ch
挿引時間 2~330秒
逆バイアス機能 有り
有効データ数 256点(電圧、電流、光量の各256点)
入力 太陽電池1点 (四端子接続(電圧・電流独立測定が可能))
温度2点(T型熱電対にて外気温度,太陽電池裏面温度)
日射計1点(10mV)
基準セル1点(300mV,シャント抵抗外付)
出力 RS-232C 1ポート(38600bps,D-Sub9ピン) パソコンを接続
測定項目 I-Vカーブ、P-Vカーブ、最大出力(Pm)、短絡電流(Isc)、短絡光電流密度(Jsc)、開放電圧(Voc)、最大出力動作電流(Ipm)、最大出力動作電圧(Vpm)、曲線因子(F.F.)、変換効率(Eff)、日射強度、外気温度、裏面温度、JIS8913I-Vカーブ基準状態換算
寸法・重量 133(H)×370(W)×350(D)[mm]、9[kg]
電源 AC100[V]、50/60[Hz]
オプション モジュールスキャナー、日射計スキャナー、熱電対スキャナー、日射計、熱電対、収納ケース