味覚センサー TS-5000Z

味認識装置(味覚センサー)TS-5000Zは、苦味、甘味、酸味、塩味等の様々な種類の味覚を数値化します。

第11回 技術経営・イノベーション大賞を受賞しました!(経済産業大臣賞)

【事業名】世界初の味覚センサ技術による食品業界のイノベーション

「味覚」という主観しかなかった感覚を客観的にとらえる機器として実用化された本製品は以下の点が評価されました!

  • 新しい商品・サービスに繋がるかもしれないといった期待がされる点
  • 世界初かつ唯一、味覚のDXを可能とする製品を製品を創出した点
  • 味覚センサ国内業界シェア及び売り上げが共にNo.1の実績がある点

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製品動画


特長

味認識装置TS-5000Zは、人間の舌と同じメカニズムを持ち、さまざまな食品、医薬品などの「味」を数値化できます。 独自の「後味」測定により、従来の分析機器では測定できない「コク」、「キレ」も表現できます。 また、充実した解析アプリケーションにより、簡単に解析結果が得られます。

  • 独自の「後味」測定により、従来の分析機器では測定出来ない「コク」、「キレ」も実現出来ます。
  • 高感度:濃度差(ウェーバー比)1~2%まで識別可能(一般の人では20%以上の濃度差で識別可能)
味覚センサー 味認識装置 味覚分析装置 原理 味 数値化

生体味覚受容メカニズムを模倣した味覚センサー

生体の舌の表面には“脂質二分子膜”が形成されており、固有の膜電位を持っています。その膜電位は様々な呈味物質との化学反応、あるいは吸着反応により変化します。この変化量を人間の脳では味の情報として認識し、味を判断していると言われています。 この生体の味覚受容メカニズムを模倣したのが味覚センサーです。味覚センサーは人工の“脂質膜”(人間の舌と同様)で構成され、様々な呈味物質と化学反応・吸着反応を起こし、人間と同様に「味」を感じることができます。

味覚センサー 味認識装置 味覚分析装置 測定方法

測定方法

味覚センサーは、食品を口に含んだ瞬間の味“先味”と、食品を飲み込んだ後に残る持続性のある味“後味”の2種類で味を評価します。基準液*の電位をゼロとして、サンプル液との電位差を先味として測定、その後センサーを軽く洗浄して、再度基準液を測定した時の電位差を後味として測定します。 ※基準液:30mMKClと0.3mM酒石酸を含んだ、ほぼ無味の溶液。人間の唾液に相当します。

>>味覚センサーの紹介記事はこちら!

 

概略仕様

名称 項目 仕様
本体(タッチパネル含む) 測定サンプル数 最大14サンプル(測定手順による)
測定サンプル量 35~70 mL(l測定サンプルによる)
寸法(W×D×H)/重量 470 mm×530 mm×510 mm/26 kg
CPU/メモリ SH7727/64 MB
OS(組込み式) SuperH Linux
簡易Webサーバー thttpd
味覚センサー 応答原理 膜電位測定
センサー種類 人工脂質膜型
測定対象 飲料、固形物、医薬品など(固形物の場合は、液状化の前処理が必要)
測セラミックス型参照電極 液洛部 セラミックスによるシングルジャンクション
温度センサー 応答原理 白金測温抵抗体(Pt1000)によるインピーダンス測定
管理サーバーPC CPU/ハードディスク/メモリ Pentium4 2.0GHz以上/160 GB以上/1G以上
OS Red Hat Enterprise Linux ES 3
DBMS PostgreSQL8
Webサーバー apache2 + Tomcat
解析アプリケーション 解析機能 データ検索、データ加工機能、補正処理(5種)、統計解析、重回帰分析、主成分分析、グラフ化ツール(8種)、マクロ機能、その他